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楽トレ7つの効果 その5 姿勢を保つ「ブレーキ」と「アクセル」
私たちの体は、普段意識することなく、重力に逆らって姿勢を保っています。この「支える力」が、健康で快適な毎日を送る上で非常に重要になります。この支える力が弱いと、まるでブレーキの壊れた車のように、常に大きなエネルギーを使ってバランスを保とうとしなければなりません。
姿勢を保つ「ブレーキ」と「アクセル」
想像してみてください。坂道で信号待ちをしている車があります。
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正常な車は、ブレーキを踏んで楽に止まることができます。
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ブレーキが効かない車は、後ろに下がらないように、アクセルを踏み続けていなければなりません。
私たちの体も、これと全く同じ仕組みで姿勢を保っています。
体にとっての「ブレーキ」とは、体の深層部にあるインナーマッスルです。これらは姿勢を安定させ、正しい位置で体を支える役割を担っています。一方、「アクセル」は、力を発揮する際に使う表面的なアウターマッスルです。
インナーマッスルという「ブレーキ」がしっかり働いていれば、私たちは無駄なエネルギーを使うことなく、楽に良い姿勢を保つことができます。しかし、インナーマッスルが弱いと、アウターマッスルという「アクセル」を常に踏み続けなければ、正しい姿勢を維持できなくなってしまいます。
支える力はどんな時に使うのか?
この「支える力」、つまりインナーマッスルは、私たちの日常生活のあらゆる場面で活躍しています。
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座っている時: デスクワーク中、椅子に深く座る時、インナーマッスルが背骨を支え、良い姿勢を保ちます。
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立っている時: 街を歩く時、電車で手すりにつかまらずに立っている時、インナーマッスルが体のバランスを取り、ふらつきを防ぎます。
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重い物を持つ時: 買い物袋を持つ時、インナーマッスルが体幹を安定させ、腰や肩への負担を軽減します。
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運動する時: スポーツをする時、インナーマッスルが体の軸をぶらさず、四肢の動きをより正確でパワフルなものにします。
このように、インナーマッスルは私たちが意識しないところで、常に体を支え、活動の土台となっています。この土台がしっかりしていることで、アウターマッスルは本当に必要な時にだけ、最大のパフォーマンスを発揮できるのです。
楽トレ以外での「支える力」強化へのアプローチ
効率的にインナーマッスルを鍛え、姿勢を安定させる方法として「楽トレ」は非常に有効です。しかし、日常生活の中で取り組めるアプローチもたくさんあります。
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正しい姿勢を意識する: 日頃から背筋を伸ばし、お腹を軽く引き締めるように意識するだけでも、インナーマッスルへの刺激になります。
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ヨガやピラティス: これらのエクササイズは、体の軸を意識し、インナーマッスルを使いながらゆっくりと体を動かします。継続することで、自然と体幹の安定性が高まります。
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体幹トレーニング: プランクやドローインなど、お腹周りを中心とした体幹を鍛えるエクササイズも非常に効果的です。
インナーマッスルは、地道に、しかし継続的に鍛えることで、確実にその力を発揮してくれます。アウターマッスルのように目に見えて筋肉が大きくなるわけではありませんが、その効果は姿勢の改善や疲れにくい体づくりとして、日々の生活で実感できるはずです。
まとめ
私たちの体の「姿勢保持」は、インナーマッスルという「ブレーキ」が鍵を握っています。このブレーキがしっかり機能することで、アウターマッスルは無駄に働くことなく、疲れにくく、快適な毎日を送ることができます。
今日から、ご自身の姿勢を少し意識し、「ブレーキ」となるインナーマッスルを鍛えることによって、より良い体の状態を手に入れてみませんか?
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