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楽トレ7つの効果 その4 赤筋と白筋:それぞれの役割と特性
私たちの体には、主に2種類の筋肉があるのをご存知ですか?それが、赤筋と白筋です。これらの筋肉はそれぞれ異なる特性を持ち、体の動きや姿勢の維持、そして柔軟性に大きく関わっています。今回は、この赤筋と白筋の特性を理解し、いかにして体の柔軟性を高め、効率的な動きを手に入れるかについてお話しします。
赤筋と白筋:それぞれの役割と特性
赤筋(遅筋)
赤筋は「遅筋」とも呼ばれ、その名の通り、ゆっくりと収縮し、持続的な運動に適しています。酸素を使ってエネルギーを作り出すため、疲れにくいのが特徴です。姿勢を保つ筋肉や、マラソンのように長時間活動する際に主に使われます。
そして、重要なのが、この赤筋は動かせば動かすほど柔軟性が増すという特性を持っていることです。常に活動することで、関節の安定性を高め、しなやかな動きをサポートします。
白筋(速筋)
一方、白筋は「速筋」とも呼ばれ、瞬発的な大きな力を出すのに適しています。短距離走や重い物を持ち上げる際などに使われる筋肉です。白筋のエネルギー源は主にグリコーゲンで、その貯蔵量には限りがあるため、同じ動きを繰り返すと疲れやすく、硬くなりやすいという特徴があります。
例えるなら、椅子から立ち上がるような瞬発的な動作は白筋の得意分野ですが、これを常に繰り返している状態、まるで反復横跳びをずっと続けているような状態では、すぐに体力を消耗してしまいますよね。
柔軟性の鍵は「赤筋」と「インナーマッスル」
私たちの体には、意識しなくても常に姿勢を保持するために使われている筋肉があります。それが、体の深層部にあるインナーマッスルです。このインナーマッスルは、実は赤筋が主体となって構成されており、まさに「疲れにくい筋肉」の代表格です。
インナーマッスルが常に姿勢を保持してくれるため、私たちは立ったり座ったりといった日常動作を無理なく行うことができます。そして、この赤筋であるインナーマッスルに十分な柔軟性があれば、以下のような素晴らしいメリットが生まれます。
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関節を正しい状態にキープ: 柔軟な赤筋は、常に関節を正しい位置に保つサポートをしてくれます。これにより、関節への負担が減り、怪我のリスクも軽減されます。
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白筋の効率的な活用: 赤筋が関節を適切にサポートすることで、白筋は本当に働いてほしい瞬間にだけ、その瞬発力を発揮できるようになります。無駄な動きが減り、エネルギーの消費も抑えられるため、疲れにくく、より長く活動できるようになります。まるで、必要な時にだけアクセルを踏むことができる車のようです。
柔軟性強化へのアプローチ
赤筋、特にインナーマッスルの柔軟性を高めることは、単に体が柔らかくなるだけでなく、日常生活の質を高め、運動能力を向上させる上でも非常に重要です。
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継続的な軽い運動: 赤筋は動かすほど柔軟性が増すので、ウォーキングやヨガ、ピラティスなど、継続的に体を動かす軽い運動を取り入れましょう。これらはインナーマッスルを意識しやすく、柔軟性向上に効果的です。
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ストレッチ: 日々の生活にストレッチを取り入れることも大切です。特に、普段あまり使わない関節や筋肉を意識して伸ばすことで、全身の柔軟性を高めることができます。
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専門的なトレーニング: 「楽トレ」のように、インナーマッスルに特化したトレーニングも有効です。効率的に赤筋を鍛え、柔軟性を向上させることで、姿勢の改善や疲れにくい体づくりに繋がります。
まとめ
赤筋と白筋、それぞれの特性を理解し、特に赤筋の柔軟性を高めることが、私たちの体のパフォーマンスを最大限に引き出す鍵となります。赤筋が柔軟であれば、インナーマッスルが関節を正しい位置に保ち、白筋は必要な時にだけ効率的に働き、結果として疲れにくく、快適な毎日を送ることができるでしょう。
今日から、ご自身の体の「柔軟性」に意識を向けてみませんか?
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